黒澤明〜一番美しく

ウクライナ侵攻で、他国民とはいえ穏やかでない日々ですね。

太平洋戦争は悲惨でした

老人ホームに入った母が戦争の悲惨さを伝えたいと自分史を出版しました。それによると、

3月の東京大空襲では、十条(東京都北区)の軍需工場に爆弾が落とされ、翌日親戚の消息を尋ねた祖父が見たものは、住居が跡形もなく破壊されていたのと、木の枝にぶら下がっていた黒焦げの死体だったそうです。

若い頃、暇に任せて映画館通いの日々でした。池袋の文芸坐では名画が3本千円と言った時代だったので、ほぼ✖️2一日中スクリーンに張り付いていました。

黒澤作品はよく特集を組まれていました。標記の『一番美しく』は、一般的にプロパガンダ映画の括りとされていますが、見方によっては反戦映画にも捉えることができて、なかなか深い味わいがあります。

ヒロインは、愛国心の強い少女で、自分を取り巻く状況がどんどん不利になっても健気にお国のために頑張っています。

最後、自分の親が死んだことを知らされ、駆けつけたい気持ちを抑えながら持ち場を護る場面で終わります。今でも涙なくしては観ることができないシーンです。

自分たちが平和ボケをしているとか、力のない正義に意味はないとか、意見は多様です。闘いが全ての歴史から闘わない歴史へと進化してきた意味を改めて考えたいです。

美々卯のうどんすきを宅配で。9000円…
お売りください。駿河屋です。
この記事をシェアする
目次
閉じる