前回、あまり反響がなかったゴリラの話題ですが、1人ブームです。山極さんの例の著書にゴリラ研究の第一人者であった白人女性について触れられており、その女性の映画を学生の頃、観たことがありました。
アフリカに裕福な夫とともに移り住んだ女性。愛されることなく、満たされない思いは、ゴリラ研究へと昇華されていきます。
現地のアフリカ人を野蛮だと断じ、差別をしてしまうところがこの女性の不幸の始まりで、最期、女性は頭部を鉈で割られて殺害されてしまいます。犯人は結局分からず終い。動機もはっきりせず。
当時、アフリカではゴリラを食用とする民族もいたようです。しかし、郷に入れば郷に従い、現地の人とも仲良くしないことには研究は進まない、と山極さんは結んでいます。
捕鯨問題にしても然りですが、私自身も、土足で相手のテリトリーに踏み込まないよう、気をつけたいと思います。