寅年になったばかりだというのに、トラがヒトを襲うという恐ろしい事故が起こってしまいました。ゴリラの話から最近動物愛護についてSNSでも意見を交わすことがあるので、この本について紹介します。
この話を知ることになったのは、昨年劇団銅羅さんの『ひとつの花』という舞台を観たことがきっかけです。
農業高校の動物科の生徒は、学習の一環として県の動物愛護センターを視察します。そこで、捨てられた犬猫が殺処分されるものを目の当たりにし、自分達が出来ることとして、骨を砕いて土と混ぜ、花を咲かせ配布します。
若者同士の悩みや葛藤、心無い批判を超え、幾つかの場面で真の愛護精神について語ります。
私は動物を飼育していませんが、昨今の『軽い気持ちで飼い始め行き詰まる現象』に心痛めています。動物たちが追い込まれガス室に送り込まれる下りは、舞台で観ていて号泣してしまいました。銅羅さんにはまた何処かで再演して欲しいです。本も薄くて読みやすいのでぜひご一読ください。