日経夕刊に演劇評論が載ってた。黒澤明の「蜘蛛の巣城」をベースにした演劇。観たいわー。
学生の頃、池袋(東京都豊島区)の文芸坐でよく3本6百円などの古い映画をよく観ていました。黒澤明作品、殆ど観ましたが、蜘蛛の巣城は見逃した。
戦地に従軍していた青年医師が梅毒を感染され、永く待たせていた婚約者に別れを告げる下り、涙が出ました。若い男が、彼女に恋焦がれ、今にも掻き抱きたい欲望を涙ながらに捨てて…という終盤、三船敏郎の演技もさることながらカメラ回し、アングル、どれを取っても黒澤ならではの作品でした。
個人的に映画は一回しか観ないので、この映画を観たのも約30年前ですが、今だに昨日のことのようにおぼえてます。映画を通して、人の気持ちを考える練習をしていたんですね。